lethesea’s diary

忘れてくれ

どうかのびしろと言ってくれ

手を染める

今までにも何度か黒魔を極めたいと覚悟を決めたことはあるが、その度に現実の厳しさを思い知っては逃げてきた。今回n度目の決心を実行に移すにあたり、使えるものは何でも使うことにした。

ありがたいことに、わたしの周りには零式や絶をパッチ内踏破しているフレンドが数人いたため、何から手をつければいいのかと泣きついた。そこで教わったのがxivanalysisという分析サイトだった。何がどれくらいできていないのかを可視化してくれるのがとても便利で、これを師として練習を重ねることに決めた。

 

まずは寿命を迎えてもなお酷使し続けていたPS4に別れを告げ、ガレリアのなんだかつよそうなゲーミングPCを買った。まぁこれは上達するためという理由だけで成立した買い物ではなく、前から欲しかったしせっかくだから買っちゃうか、というノリである。

そしてPCにACTを入れることにした。ツールを使うことに抵抗はあったが、いや今でもまだあるが、何がどう下手なのかも知らずに自力で成長するのは自分には不可能だと思った。悪魔と契約でもした気分だった。

 

6月5日

さて環境は整った。

早速現実を直視するために現行の極ゴルベーザに行ってみることにした。予習はしたが自信などまったくない。だがやらなければ始まらない。勇気を出して最初から練習のPT募集に入った。13回ワイプして、結局クリアはできなかった。でも最後の最後で時間切れまでは見ることができた。とにかくログを分析にかける。

6月5日


いやこれはまずい。かなりまずい。何もしていない時間が多すぎる。激成魔なんか開幕の1回しか使っていない。DoTもろくに入っていない。だがこれが現実である。深呼吸して受け止めよう。

じっくり読んでいたらだんだん笑えてきたのでフレンドに分析結果をそのまま見せる。とりあえず、まずは手を止めないこと。これは黒魔導士にとって非常に難しいことだが、一発でも多く詠唱することでしか火力は出ない。いかに動きながらGCDを回し続けるかが大事だ、とフレンドは言った。

 

6月6日

懲りずに今日もゴルベーザに戦いを挑む。この日は8回ワイプして、限界を感じたので寝た。忘れないうちにログを分析する。

6月6日

ほんのちょっとだが、マシになった。

昨日は何も考える余裕などなくぐちゃぐちゃの回しで13度も失敗したのだ、これくらいの成長はしていてくれないと困る。とはいえミリ単位でも成長していたことが嬉しくて、フレンドに報告した。意識して変えることができた時点で100点、この数字を持ち上げていくのが次の段階だという。あまりにも優しい。そして頑張りを数値で見てとれるのが楽しい。まだクリアすらしていないが。

 

先は長い。この現実を、どうかのびしろと言ってくれ。