lethesea’s diary

忘れてくれ

ただ、人権がほしかった

前回までのあらすじ

2週間ほど極ゴルベーザに通ったが、黒魔導士はそんなに簡単に上手くなるものではなかったと痛感した。

もちろん諦めたわけでもないし、この2週間を完全に無駄だったと切り捨てるのも違う気がする。だが、間違っていなかったとは言い難い。基本が身についていない状態ではいくら実戦を重ねたって意味がない。もっといえば根本的な回しの問題を放置していたら悪い癖がついてどうしようもなくなる可能性が高い。ありがたいことにわたしのフレンドはいつも冷静で、かつ友達を見捨てることはなかった。調子に乗っているわたしに真面目な声で「マジで後戻りできなくなるけど大丈夫?」と言った。

 

 

わたしはただ、人権がほしかった。みんなより下手なのが悔しかった。一緒に遊べるだけの最低限の実力すらないのが寂しかった。そして、黒魔導士で遊ぶのが楽しくて、どうしてもさよならをしたくなかった。このゲームに招待してくれた人間とはもうとっくに縁を切って、せっかく暁月まで頑張って追いついた大切な自キャラを消去して、それでもなおエオルゼアに戻ってきた、それくらいの執着はある。

 

感情的になってすまない。しばらくゴルベーザに行くのは控えることにしようと思う。庭の木人を毎日殴る。ここに綴るに値するできごとは、もしかしたら起こらないかもしれない。それでもなるべく休まず続けていくつもりだ。